ハウスクローバーの宮田です。
ここ最近、データ的にも体感としても、やや中古マンション市場に変化の兆しが見えてきています。
2021年に不足していた中古マンションの在庫量が増えてきているのです。
このデータは中部レインズによる中部圏市場動向における愛知県の中古マンションの相場と在庫を示すデータです。
この下のグラフを見ると、在庫件数が増えてきているのが分かると思います。
昨年は営業をしていても、内覧をする前にすぐ売れてしまったりする状況が続いていました。
しかし、ここ最近はこのような状況がやや緩和してきた感があります。
もちろん、人気物件で適正な価格であればすぐに無くなるものは今も昔も変わりません。
このような動きは、愛知県に限らず、全国的な動きです。
相場もコロナの影響で上がりましたが、中古マンション市場に変化の兆しが見られる中、今後の相場はどのようになっていくのでしょうか?
新築マンションが下がるかどうか
結局のところ、中古マンション市場が下がるかどうかは、新築マンションが下がるかどうかによります。
中古マンションは新築マンションと比較して値頃感のある価格帯で相場が形成されるという側面があります。
ですから、新築マンションの値動きが中古マンション相場を予想する上で重要になります。
首都圏の新築マンションはバブル超え
「首都圏の新築マンションがバブル超え」というニュースが先日出ました。
→ 「首都圏の新築マンション、平均価格6360万円…バブル期超え過去最高に」
理由としては、マンションが建てられるような土地が減っており、仕入れ値が上がっていること。
人材不足による人件費の高騰。
そして今回の円安による物価高や建築資材不足。
これらの要因から今のところ新築マンションが下がる要素がありません。
また現在の新築マンションディベロッパーはリーマンショック前のような新興企業は少なく、メジャーセブンをはじめとした財務体力のある会社しか残っていないので、景気が悪くなっても投げ売りするようなこともありません。
金利上昇で不動産は下がるか?
一方で金利上昇の懸念が叫ばれていますが、一般的に金利上昇は不動産価格を押し下げる方向に向かわせます。
(金利が上がれば、住宅ローンの支払額が高くなるため、物件価格が相対的に安くなるから)
しかし、実際に金利が上がってどこまで不動産相場に影響が出てくるかは不透明なところがあります。
個人的な予測ですが、相場はあまり変わらないと考えています。
下がるのを待つ戦略はアリか?
それでは実際に家を買うというタイミングについて考えてみたいと思います。
仮にこれから景気が悪くなった(既になっていますが)場合、相場が下がるのを待った方がいいのか。
私の考えとしては、相場は結果論でしかなく、待っている間の家賃を考えると、例え下がってもトントンだったりします。
逆に私の予想通り、下がらなければ家賃分が損になるだけです。
なので、相場の上下と家を購入するタイミングは結びつけない方がいいと思います。
買いたい時がタイミングなので、あまり深く相場については考えない方がいいのではないかというのが私の考えです。
価値が下がりにくい物件を選ぶ
最終的にはなんだかんだ言って、価値が下がりにくい物件を見極めることです。
相場の上下はあったとしても、価値が下がりにくい物件は変わりません。
先日、国会議員の先生とお話する機会がありました。
衆議院会館で話をしていたのですが、その方の政党は地方創生を目指していますが、私にはこの状況を考えると難しいよな、と話してくださいました。
人口が減れば都会に人は集まります。
もちろん地方にも集まるところもありますが、全ての地方でそのようになることはありません。
どんな街に住みのか。
そしてどんな物件を選ぶか。
一般の消費者で調査できることもありますが、プロのサポートが必要になるのはいうまでもありません。
景気が悪くなると言われている現在こそ、ハウスクローバーの仕組みは強みが際立ちます。
ぜひ不動産エージェントを探していただき、あなたにとって最適な物件探しをしていただければと思います。