購入後もマンションの価値を維持するためにできるたった一つのこと

ハウスクローバーの宮田です。
マンションを探している方で、マンションを買ったら、少しでもその資産価値を維持してほしいと思う人がほとんどではないかと思います。
しかし、マンションには資産価値を維持するものとそうでないものとに分かれていきます。
そこで今日は、購入後にマンションの資産価値を維持するに、誰にでも簡単にできるたった一つのことをご紹介したいと思います。

管理に興味を持つ

資産価値のために、あなたがマンションを買った後にできることは、ただ一つ。
それは「管理に興味を持つこと」です。

マンションを購入すると、そのマンションの所有者で組成される管理組合の組合員に自動的になります。
つまり管理組合=マンションの住人達となります。
そして大半の管理組合は日々の業務を管理会社に委託して、マンションの維持管理を行っています。

管理会社はあくまで第三者

よくある勘違いとして、管理は自分が気にしなくても管理会社がやってくれているという考えがあります。
確かに管理会社に管理業務を委託しているので、普段の業務については管理会社がやってくれて当たり前です。

しかし、管理会社は管理組合から委託を受けた業者でしかありません。
あくまで主体は管理組合で、管理会社を監督する立場にあるのです。

管理会社に丸投げの組合を待ち受ける悲惨な結末

実際管理会社に丸投げ状態の組合(マンション)がどうなっていくのかを説明します。
管理会社も株式会社ですので、基本的な存在目的は「利益追求」です。
ですから、管理会社が管理組合から監督されず、思いのままにやるとどうなるのか。

まず今の管理費だけでは儲けが少ないので、色んなところから利益をあげようとします。
代表的なものが大規模修繕工事です。
相見積もりをとって工事業者を決めていきますが、出来レースになっていることが多いです。
そして発注の報酬として、工事業者に支払う大規模修繕工事費あら一部がキックバックとして管理会社に流れます。
そのキックバックの原資はマンションの所有者が毎月積み立てている積立金です。

他にもマンションの維持管理には様々な工事が発生するので、その度に高い工事費を払わされることになるまんションの管理組合はどうなると思いますか?

そう、大幅な積立金不足を起こします。
こうなると管理不全に陥って、資産価値は大幅に毀損します。

管理に興味を持つこととは?

ここで本題に入りたいと思います。
冒頭に申し上げた「管理に興味を持つこと」とは、管理会社を管理監督することです。
工事費は適正か、その工事は本当に必要か、など考えてみるべきです。
工事費の相見積もりも管理会社でなく、管理組合がとるべきです。

ただ誤解がないように申し上げておきたいのは、管理会社が必ずしも悪者ではなく、味方にすれば心強い存在でもあるということです。
良好な関係を築いていくためにも、管理に興味を持って、総会にはちゃんと出席して、質問があればするなど主体的に管理に関わるようにしましょう。

買ったら終わり。ではなく買ってからがスタート

管理がしっかりしていて、立地が間違えていなければ、そのマンションが大きく価値を下げることは少ないと考えています。
そして、覚えておいていただきたいのが、家は「買ったら終わり。ではなく買ってからがスタート」です。
ほんの少しでもマンションの住人一人ひとりが管理に興味を持つだけで、得られるメリットは無限大です。
大袈裟な言い回しかもしれませんが、それほど意義があることなのです。

私も実際に購入のお手伝いをする中で、「これ良いマンションだ」という判断をするときは、売主さんに話を聞いたらその理由がわかります。
やはり売主さんを始め、他の住人の方も管理に興味を持って主体的でいます。
誰かがやってくれるだろう、ではなく、自分自身が少し変わるだけでも大きな意味があるのではないかなと思います。

TOP